大手重工業メーカーのクーリングタワーへの導入検査結果レポート

***重工業様C/T開放検査結果報告書 2008年8月25日

日本治水株式会社

クーリングタワー.png

開放検査日:2008/8/23

今回、5機のクーリングタワー、コンプレッサーの系内に設置してあるEC-CTについて、コンプレッサーの熱交換部の開放とクーリングタワーの目視により、効果を確認しました。以降、①第三原動所 ②第五原動所 ③**原動所3台設置 で説明します。

 

①②③のいずれも、薬注なし、ブローなしの条件でEC-CT導入より約半年間、トラブルなく稼動していました。今回は①、③のコンプレッサーのシェルアンドチューブと1の冷凍式ドライヤーの配管を開放して現在の状況を確認しました。

①〜③のすべてでクーリングタワーへのスケール付着がなく、下部パンに若干の堆積があったことから、順調に効果が得られていることが確認できました。

③については日当たりのよい場所にあるために藻が発生していましたが、アルジカットを併用することで抑制できそうです。

①のクーリングタワー.png

①のクーリンングタワー

③のクーリングタワー.png

③のクーリンングタワー

①の下部パン.png

①の下部パン

①のEC-CTについては、ストレーナに灰色の粘着性物質が付着していました。これは、クーリン グタワーの設置場所が道路沿いで、かなりの交通量があるため、排気ガス中のNOxやSOx等の物質や粉塵が冷却水に吸収され、水中のミネラル成分と結合して粘着性のある物質が生成されたのではないかと思います。現状では問題ないと思われますが、ストレーナの目詰まりを防止するため、1~ 2ヶ月に1度、ストレーナの清掃をお願いしたいと思います。

①のストレーナ.png
ストレーナ.png

①のストレーナ

また、シェルアンドチューブに薄くスケールが付着していましたが、ガチガチに固着しているも のではなく金属片で落とせる程度のものでした。スケールが剥離するのか、生長するのかしばらく様子をみながら運転していただきたいのですが、今後オイルクーラー出口温度や空気出口温度が上昇するようでしたら、一度チューブ突きをする必要があるかもしれません。

シェル&チューブ.png

②のクーリングタワーには、ごく薄くですが黄色の筋状に付着物がありました。これは、充填材に 均一に水が流れない為、水量の少ない部分は水分が乾燥して、結晶物が残ったのではないのでしょうか。尚且つ、近辺でサンダーケレンやサンドブラストなどを行うことにより、粉塵が巻き上がり クーリングタワーに入ることで、クーリングタワーパン部や充填剤などが少し錆色になったと思われます。(運転上、問題が起きるような付着では到底ありませんが、粉塵成分が1のようにスケール生成を助長するかもしれませんので、早めにオイルクーラーやアフタークーラーの点検をする必要があるかもしれません。)

まとめ

EC-CT導入から約半年程度経過しましたが、薬注なし、ブローなしでトラブルなく稼動しており、スケールの付着も少ないことから順調に効果が得られていることが確認されましたが、①のように外気より吸収した成分がスケール成長に影響を与える場合の対策も今後やっていく必要があると思われました。藻に関しては一部発生がありましたが、簡易な清掃やアルジカット(数万円/年/台) で解決できる問題と思われます。

尚、今回の検証まで薬注なし、ブロー無しでトラブルなく稼動している事により、従来の管理と比 較して、ランニングコストが7分の1に軽減できた事で、社内で功績表彰を授与されました。